研究課題:特別編 那古野・円頓寺にNEW OPEN ! 【Jade. Labさん密着取材】
2024.01.23
研究員:Labomen No001
【Jade Lab.】
那古野・円頓寺にジンやアブサンなど薬草酒をはじめとして、アイディアフルなカクテルが楽しめるBARがオープン。
2024年1月16日に、名古屋・那古野の円頓寺に新しいBARがオープンしました。
古風な円頓寺の商店街を歩いていると、突然ハリーポッターの世界に迷い込んだような、そんな非日常を感じられるような世界が広がります。
オープン時で100種類を超える薬草酒【アブサン・ジン】と、基本的に15%以下の度数に設定されたカクテルをメインに、お酒に慣れない方にも、逆にバーに行き慣れた方も新しい味の発見、研究を楽しめるお酒を提供してくれます。
そんなJade Lab.さんの祝オープンの1日を我々トマリギ研究員が密着させていただきました!
オープン前、まだ荷解きが終わっていない荷物や何本ものブラックコーヒーやお菓子の残骸に、昨晩までの激しい準備のあとがみられ、当日も開店まで絶えずお花が届いていました。
オーナー 藤井大介さん |
2014年、初めて「バーテンダー」として初めてホテル内のバーカウンターに立つ。そこで カクテル作りの基礎を学び、さらに腕ASIAベストバー50に入り続ける恵比寿のカクテルバーにて勤務。日本と海外のハイブリッドなカクテルメイクを学ぶ。 その後中国・上海へ渡り、新規店舗の立ち上げや香港にてクラシカルなバーマネージャーという重要なポジショニングで店舗拡大に携わる。その折に薬草酒に触れる中で、薬草酒の素晴らしさを見出し、プラス食事とを掛け合わせて食欲増進、消化促進などの相乗効果を発見、更にその技術を磨いていくも、その後コロナにより中国がロックダウン状態となり、名古屋へ帰国。 カフェ「なんてこった研究所」にて初のバー部門を立ち上げ、店長としてその手腕を発揮しながらも、カクテルイベント、様々なバーのゲストバーテンディングなど積極的な活動を行いながら、さらにオリジナリティと技術を研鑽され、「Jade Lab.」開店に至る。
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14:31
-開店まであと149分
業者が慌ただしく出入りしながらも、新しい店のこれからが始まる期待に満ち満ちた雰囲気。
花屋の業者さんがお祝いの胡蝶蘭を運んできたり新しいグラスやお酒が届くなど、開店に向けて当日もかなり忙しくされている姿が。
店名の由来にもなっている「翡翠」がお店のインテリアにもところどころ使われており、
カウンターチェアやソファー席は深い緑で、バックバーの壁紙やカーテンの金具などポイントでゴールドが使用されヴィンテージ感のある雰囲気。そしてカウンターには翡翠が埋め込まれ、座っているだけでワクワクすような発見が多く、随所にオーナー藤井さんのユーモアやセンス、アイディアが散りばめられているのを感じます。
カウンターには開栓を待つシャンパンや、ピカピカのシェイカー、グラス。
アブサンのファウンテンやアブサングラスなどが並んだバックバー。
美しく陳列されたボトルが静かに佇んでいます。
我々が到着して間も無く、さらにたくさんのウイスキーやスピリッツのボトルが届き、空いた棚が埋まってゆきます。
お祝いのお花やお酒など、お店のコンセプトにピッタリな愛が溢れた素敵でユーモラスなお祝いの品の数々。
店内は「Jade」の意でもあるカワセミの絵やフランスアール・ヌーヴォーを代表するミュシャなどの自然的アートが並び、アンティークなのにファンタジックな世界、日常から一歩離れた非現実な雰囲気が広がっています。
また、天井には植物が垂れ、お店のメインである薬草酒を彷彿とさせる有機的な自然と、無機質で人工的な機器が一体となった不思議な世界観。
隠れ家的なひっそりとした落ち着く空間でありながら、ゆったり過ごせるインテリアの配置は藤井さんのこだわりの一つ、との事です!
16:25
-開店まであと35分
本日オープンにお手伝いに駆けつけたBar Thistle(バーシスル)のオーナー吉田さんが到着され、
お二人で導線確認や打ち合わせを重ねていらっしゃいました。
カウンター内は二人がすれ違える広々さで、お二人の阿吽の呼吸なスピーディーかつ無駄のない動き。
初めて立つバーとは思えない素晴らしい適応力、バーテンダーさんのプロとしての素晴らしさを改めて感じ、めくるめくスピードでお店が整えられてゆきます。
お店に運ばれてくるグラス達がこの先、美味しいお酒を注がれて、多くの方々に飲まれていくことを想像します。
オープン日にフルで使用されるであろう大量のシャンパングラスも届きました。
Jade Lab.さんはJade Cocktail Laboratoryの省略で、コンセプトは「お酒の研究所」。
制服は白衣、取り扱うお酒の種類もアブサンやジンなどの薬酒が多いので、まさにお酒の研究員ですね!
藤井さんは今まで国内はもちろん、海外でも多くのカクテルやバーテンダーとしての技術を磨いて来られました。
特に、香港のクラシカルなバーで藤井さんが新しく開設した「薬草酒コーナー」では、食ともリンクする様々な効能を実現され、そのワールドを広げて来られています。今後培ったご経験を基に、様々なお酒を研究し、生み出してゆかれるのではないでしょうか。
16:55
-開店まであと5分
日は暮れ始め、円頓寺商店街には夕飯前の買い物帰りの主婦の姿や、早い時間から夜ご飯を求める人の姿。藤井さんと吉田さんのお二人は最終打ち合わせに入ります。
オープン前から既にお店にお客様がいらしており、皆さんの待ち侘びている様子が伝わってきます!
円頓寺は名古屋でも最も古い商店街の一つで、今もなお名古屋の下町の雰囲気が残っており、明治創業の老舗店舗に加え、ここ近年は個性的な新しいお店も立ち並びます。Jade Lab.さんのある「円頓寺横丁」のように魅力的で新進気鋭の飲食店やショップの入った施設も多く、新旧一体となった円頓寺でしか味わえない雰囲気を楽しめるはず。
Jade Lab.さんの新しい色が、今後円頓寺にどのように作用し、それによって円頓寺がどんな雰囲気にまた変容していくのか、街レベルの視点で見ると、より一層BARへ行くワクワク感が増す気がしています。
開店まで、もう間も無く。
17:00 -Jade Lab. OPEN-
遂に、お祝いのお花で彩られた店前の「翠」のライトが点灯します。
「翠」を彩るオリエンタルな装飾もJade Lab.さんらしいインパクトで、通りを歩いていてもかなり目立つモチーフに。
オープンを待っていらっしゃったお客様をはじめとして、開店早々に同じバーテンダー仲間の方々や、藤井さんにゆかりのあるお客様が続々と入店していかれます!
藤井さんと吉田さんの落ち着き払ったあたたかいお出迎えと共に、店内はオープンと同時にスタンディング合わせ満席になっていらっしゃいました。
この空間の全ての方が嬉しそうな笑顔を浮かべ、お祝いの言葉が飛び交います。
素敵な時間の中で次々とお祝いのお酒が開栓され、シャンパンの空きボトルが続々と並び、壮観な景色。
お客様全員にお酒のグラスが行き渡ったところで、お店を後にしました。
まだまだJade Lab.さんへのお祝いの客足は途絶えず、夜が更けこんでゆき、円頓寺商店街も完全に陽が落ちて真っ暗になり、飲食店のあかりが灯り始めます。
閉店間近にお店へご挨拶に再度伺いましたが、閉店まで満席の状態が続いていました。
BARの新店オープンという貴重で素晴らしい機会に立ち会え、名古屋のバーテンダーさん方の絆の強さと、愛の深さに感銘を受けつつも、オーナー藤井さんのお酒への愛と人柄の素晴らしさを間近で追うことができました。
アブサンやジンが好きな方はもちろん、お酒に慣れていない方も楽しめる、ベルモットやメスカルなどを使用したクラフトカクテル、ノンアルコールカクテルもあるので、きっとどなた様もその時間を楽しめる一杯が見つかります。
また、オーナー藤井さんの和洋様々な要素がミックスされたカクテルは、バーへ行き慣れている方にも新しい味を運んでくれるはず。
「Jade Lab.」というBARが、新しいお客様との出会いや円頓寺という場所と混じり合うことによって、さらなる魅力が増え、そしてどんな色になっていくのか楽しみです!
オーナー藤井さんのお酒への愛と人柄の素晴らしさを間近で追うことができました。
アブサンやジンをメインに取り扱うBARであるJade Lab.さんをはじめとして、色んなコンセプトのお店が登場し、今後「BARの楽しみ方が広がっていく未来が垣間見える」そんなお店でした。
今後も、あらゆるBARでお酒の魅力はもちろん、BARの楽しみ方を発見&再発見し、より多くの方に「BARへ行くキッカケ」をご案内できるよう、研究していきます!
Jade Lab. 住所: 〒451-0042 愛知県名古屋市西区那古野2丁目20−22 円頓寺横丁 1階D区画 名古屋市営地下鉄桜通線「国際センター」駅1番出口から徒歩9分 名古屋市営地下鉄鶴舞線「丸の内」駅8番出口から徒歩13分 カード決済:可 電子マネー決済:可
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文
清水結菜
トマリギ研究所
編集
藤田智己
トマリギ研究所
- 藤井 大介
- Jade Lab.
Jade Lab.
住所:〒451-0042 愛知県名古屋市西区那古野2丁目20−22 円頓寺横丁 1階D区画
TEL: 080-9382-5637
営業時間: 17:00~0:00
定休日: 不定休