友だちや職場の人たちと行く機会はあっても、バーはなかなかひとりだと敷居が高くて入りにくい。
そんなこと気にしなくても大丈夫!
研究課題:BAR× Cocktails 〜初めてのカクテル〜Vol.1
2023.09.26
研究員:Labomen No001
TALK1.
Bar Thistle〈バー シスル〉
「おもしろいカクテルが飲めるから」と訪れる場所になっていくことが、私の願いです。(吉田)
シスルさんのカクテルを飲むと「この素材がカクテルになるの!?」という驚きと「こんなにおいしいの!?」という感動ですっごく楽しいです(テム)
吉田俊也さん(Bar Thistle オーナーバーテンダー)
テムさん(ライター・バーホッパー)
若い方々にも「おもしろそうだな」って興味を持ってもらえること。
テム 「Bar Thistle(バーシスル)」さんでは独創的なカクテルを提供するバーにしたのは、どうしてですか?
吉田 液体の表現の限りなさに魅入られましたね。
日本の各地域、世界のバーへ行った際に「こんなカクテルもあるのか!」と感動したんです。
そのおもしろさをうちの店でも楽しんでいただきたくて、クリエイティブなスタイルになりました。
テム シスルさんのカクテルを飲むと「この素材がカクテルになるの!?」という驚きと「こんなにおいしいの!?」という感動ですっごく楽しいです。
吉田 ありがとうございます。
今は、他県や海外からバーテンダーをお呼びするゲストイベントやメーカーさんをお招きする試飲会にも力を入れておりまして、多くのBARを知ってもらうきっかけ作りの活動だったりします。
まだバーへ行ったことがない若い方々にも「おもしろそうだな」って興味を持ってもらえることを目標にしています。
現代の人のためのクリエイティブなジンフィズ
吉田 ちょうど昨日、できたばかりのカクテルがあるんです。
テム うまれたてほやほやですね。
吉田 そうなんです。先日、東京からゲストバーテンダーをお呼びしまして。
その際に仕込みも含めて学ばせていただいた、ノウハウを活かしたものになります。現代のトレンドを取り入れたジンフィズです。
テム ジンも吉田さんがお作りになるジンフィズも大好きなのでトレンドを取り入れたジンフィズ、気になります。
吉田 ベースに使用するジンはタンカレー・ナンバーテン。
エルダーフラワー・リキュールで花の香りを入れ込むことで、ナンバーテンのもつシトラス感を一層引き立たせています。
そこにエスプーマを載せて完成です。
テム エスプーマってなんですか?
吉田 グラスの一番上に載せた、ムースのような泡です。
このエスプーマには、いろはすマスカット、ベルジュというブドウ酢、バナナピューレ、シンプルシロップ……そしてレモン果汁を使わずに酸味を表現するための、コハク酸とクエン酸の粉を使用しています。
どうぞ、召し上がってください。
テム (一口飲んで)おいしいです! ふんわりした甘さと柔らかい酸味が相性抜群です。
おいしすぎて勢いよく飲んじゃいますね。
吉田 ありがとうございます。
ジンとエルダーフラワーの広がるような香りのあと、奥からぐっと抜けてくるブドウとバナナ。
そこを楽しんでいただけたらと思っております。
テム 後味もレーズンバターのような、コクのある甘みを感じて、最初から最後まで飲んだことのないおもしろさがたっぷりのジンフィズですね。
……でも正直なところ、先ほど材料を教えていただいた際には、私が知っている、いわゆる伝統的なレシピのジンフィズと結びつかなくてまったく想像できませんでした。
味わいもレシピも革新的です。いったいどうして、これらを使おうと思われたのでしょうか?
吉田 材料はどれも、いわゆる既存のものばかりなんです。かつてジンフィズが生み出されたときには存在しなかったものたち。
それらを使用してこのレシピは生まれました。
きっと昔と今では果物にしろお酒にしろ、まったくおなじ材料は用意できないでしょう。
レシピだって昔の嗜好を元に作られているはず。
だから現代のひとに向けて生み出されたもので、現代のトレンドを意識しながら新たに作ってみたかったんです「今だから作れるジンフィズ」を。
テム なるほど。材料に始まり、私が感じたこの香りの膨らみ方や味の広がり方までが「現代のものを駆使した、現代のひとのためのジンフィズ」なんですね。
お酒を味わいたいときにふらっと行ける場所になる。
テム 初めて訪れるバーは少し不安になります。
常連さんたちのお店独自ルールや共通言語みたいなのがありそうで。
吉田 気にされる方はいらっしゃいますね。
まだまだバーには、みなさんと身近になれる余地がありますから。
「よし、行くぞ!」って気合いを入れなくても、お酒を味わいたいときにふらっと行ける場所になる。
興味を抱いてもらうって、そういうことだと思うんです。
「吉田ってバーテンダーのやっていることが気になる」と飲みに来ていただけるように心がけているのは、そういう想いもあります。
バーが身近になれば、きっと、もっとおもしろいカクテルやバーがたくさん名古屋で楽しめるようになっていきます。
それでいつか、県外や海外から「いいバーがあるから」「おもしろいカクテルが飲めるから」と訪れる場所になっていくことが、私の願いです。
テム 本日はありがとうございました。
吉田さんが作るカクテルは、伝統的なものからオリジナリティ溢れるものまで幅広くあります。
メニューを見るだけでワクワクする、初めて出会うカクテルがたくさん!
Bar Thistleのカクテルは、新しく独創的。まさにエンターテインメント。
ぜひ一度、Bar Thistleの扉を開いてみてください。
素敵で心地良い空間とお酒たちが、あなたを待っています。
Profile
吉田 俊也さん(よしだ としや)
Bar Thistleオーナーバーテンダー。
世界のバーテンダーを招いてイベントを行ったり、自らも全国に赴き新たなカクテルを提供する。
インタビュアー・文
テムさん(てむ)
エンターテインメントなカクテルの世界に魅入られたバーホッパー。
紅茶とカクテルのBarの立ち上げ・運営経験を持つ、日本紅茶協会認定ティーアドバイザー。
自身の趣味である短歌とカクテルの親和性をひそかに探っている。
テムさんのInstagramはこちら
- 吉田 俊也
- Bar Thistle
Bar Thistle
住所:〒460-0003 愛知県名古屋市中区錦2丁目15−20 三永伏見ビル B1
名古屋市営地下鉄鶴舞線 伏見駅 徒歩2分
名古屋市営地下鉄東山線 伏見駅 徒歩2分
TEL : 052-228-8869
HP:https://www.bar-thistle.com/
営業時間【平日】 16:00~25:00(フード L.O.23:00/ドリンク L.O.24:30)
※平日に限り24:00でノーゲストの際にはCloseいたします。
【土曜日 日曜日 祝日】 14:00~23:00(フード L.O.21:00/ドリンク L.O.22:30)
チャージ:800円
- 住所
-
愛知県名古屋市中区錦2丁目15−20 三永伏見ビル B1
- 営業時間
- 【平日】 16:00~25:00(フード L.O.23:00/ドリンク L.O.24:30)
※平日に限り24:00でノーゲストの際にはCloseいたします。
【土曜日 日曜日 祝日】 14:00~23:00(フード L.O.21:00/ドリンク L.O.22:30)
- 電話番号
- 052-228-8869